【144000人の奥義】(10)《聖なる民の力を打ち砕くことが終わるとき、これらすべてのことが成就する》「ダニエル書12章の解説 ①」
今回は、ダニエル書12章を考察したいと思います。
ダニエル書12章3~12節を見ると、
(口語訳)
「賢い者は、大空の輝きのように輝き、
また多くの人を義に導く者は、
星のようになって永遠にいたるでしょう。
ダニエルよ、あなたは終わりの時までこの言葉を秘し、この書を封じておきなさい。
多くの者は、あちこちと探り調べ、そして知識が増すでしょう』。
そこで、われダニエルが見ていると、
ほかにまたふたりの者があって、
ひとりは川のこなたの岸に、
ひとりは川のかなたの岸に立っていた。
わたしは、
かの亜麻布を着て川の水の上にいる人にむかって言った、
『この異常なできごとは、いつになって終るでしょうか』と。
かの亜麻布を着て、川の水の上にいた人が、天に向かって、その右の手と左の手をあげ、永遠に生ける者をさして誓い、
それは、ひと時とふた時と半時である。
聖なる民を打ち砕く力が消え去る時に、
これらの事はみな成就するだろうと言うのを、わたしは聞いた。
わたしはこれを聞いたけれども悟れなかった。
わたしは言った、
『わが主よ、これらの事の結末はどんなでしょうか』。
彼は言った、
『ダニエルよ、あなたの道を行きなさい。この言葉は終りの時まで秘し、かつ封じておかれます。
多くの者は、
自分を清め、自分を白くし、
かつ練られるでしょう。
しかし、悪い者は悪い事をおこない、ひとりも悟ることはないが、
賢い者は悟るでしょう。
常供の燔祭が取り除かれ、
荒らす憎むべきものが立てられる時から、
千二百六十日が定められている。
待っていて千三百三十五日に至る者はさいわいです。』」
今回から、この部分を考えてゆきたいと思います。
まず、ここで、ダニエルと3人の使いが登場してきます。
そして、ここで言う
「終わりの時」とは何の時を表しているのかを考えなければなりません。
ダニエルは、
12章までの預言を啓示されたわけですが、
その内容は、旧約聖書の預言書の中に含められ、ユダヤ人であるラビたちならいつでも読む事が出来ました。
ただし、ダニエル書の預言が、
実際に、どのように成就してゆくのかについては、
時が関係していました。
事実、9章のメシアに関する預言は、いつ頃成就するのか、ユダヤ人たちのある者たちは 知っていた、という事です。
ルカによる福音書3章15節を見ると、
「民衆は《メシアを待ち望んで》いて、ヨハネについて、もしかしたら彼がメシアではないかと、皆心の中で考えていた。」
とある通りです。
少し、過去に戻りますが、
ダニエル書の預言通り、
時代が進むにつれて、
《新バビロニア帝国》が滅び、
《ペルシア帝国》
(メディアとの二重強国)
が頭角を現し、
更に、
《ギリシア帝国》が世界を事実上統一しますが、
アレクサンドロスの死後、
帝国は4つに分裂、
次いで、
《ローマ帝国》が一世紀に世界に君臨します。
それから、
ローマも徐々に解体してゆき、
《オランダ》、
《スペイン》、
《フランス》
の三本の角が現れ、
その後、
二つの目を持った一本の角、
《大英帝国》が姿を現し、
後の《英米二重強国》が最後の世界強国になりました。
これらの詳細は、ダニエル書に預言されていた通りになりました。
そして、今は、
そのイギリスやアメリカは、、、、
次のダニエル書2章41~43節のこの聖句が成就しています。
まさに、今の英米を表しています。
「足と足指は一部が陶工の用いる陶土、
一部が鉄であるのを御覧になりましたが、
そのようにこの国は分裂しています。
鉄が柔らかい陶土と混じっているのを御覧になったように、
この国には鉄の強さもあります。
足指は一部が鉄、一部が陶土です。すなわち、
この国には強い部分もあれば、
もろい部分もあるのです。
また、鉄が柔らかい陶土と混じり合っているのを御覧になったように、人々は婚姻によって混じり合います。
しかし、鉄が陶土と溶け合うことがないように、ひとつになることはありません。」
このように、時が進むにつれて、
ダニエル書の預言の詳細が明らかになってきました。
ただし、特に、11章や12章に関しましては、ある時が来るまで封印されていました。
では、もう一度、ダニエル書12章に注目しましょう。
繰り返しますが、
ここでまず、3人の、御使いたちが登場してきます。
一人は川の向こう側、
もう一人が川のこちら側、
そして、亜麻布を着て、川の水の上にいる者です。
新改訳2017年版を見ると、
6節
「その一人が、
川の水の上にいる、あの亜麻布の衣を着た人に言った。
『この不思議なことは、いつになると終わるのですか。』」
となっています。
ただ、口語訳では、
「《わたしは》、
かの亜麻布を着て川の水の上にいる人にむかって《言った》、
『この異常なできごとは、いつになって終るでしょうか』と。」
となっています。
まず、この部分は、どう理解するとよいのでしょうか?
どちらかの訳が間違っているというより、原語から解釈すると、
どちらも正しいと言えます。
どういう事かといいますと、
まず、ここに、登場している時点で、
御使いたちは、3人とも、ある目的があって登場しているわけです。
そうであるなら、一人の御使いが、質問をする、というのはあり得ません。
つまり、
まず、ダニエルが質問したことを、
もう一人の御使いが、代弁して、
亜麻布を着て、川の水の上にいる御使いに伝えた、という事でしょう。
では、ダニエルは何と質問したのでしょうか?
口語訳によると、
『この異常なできごとは、いつになって終るでしょうか』。
新改訳2017年版では、
『この不思議なことは、いつになると終わるのですか。』
新共同訳では、
『これらの驚くべきことはいつまで続くのでしょうか』
となっています。
ここで言う、
「異常なこと、不思議なこと、
驚くべきこと」
とは、何の事を言っているのでしょうか?
このダニエル書の預言全体の事を言っているのでしょうか?
次回、その事から解説し、
更に、この意味深な部分を紐解いてゆきたいと思います。
さて、皆様は、
ヤハウェから見て、
清いでしょうか?
白いでしょうか?
又は
喜んでヤハウェからの精錬を受け入れておられるでしょうか?
もし、可能な方は、
新改訳2017年版の聖書を購入されることをおすすめしたいと思います。
勿論、どうしても、ということではありません。
今後の
yahweh-ksrg's blog様のブログ記事は、出来るだけ早めに、個人研究されることも、おすすめしたいと思います。
↓
https://yahweh-ksrg.hatenablog.jp/about
次回は、
144000人の奥義「補足情報」(15)
《皆様はどこまで、自分を捨てることが出来ていますか?》
を更新予定です。