【144000人の奥義】(14)《多くの者は知識を増そうと捜し回る》「ダニエル書12章の解説 ⑤」

今回は、ダニエル書12章4節後半の、

「多くの者は知識を増そうと捜し回る」

から考えたいと思います。

 

口語訳では、

「多くの者は、

あちこちと探り調べ、

そして知識が増すでしょう。」

となっています。

 

そして、新共同訳では、

「多くの者が動揺するでしょう。

そして、知識は増す。」

となっています。

 

まず、これはいつの期間のことを述べているのでしょうか?

 

確かに、日本語訳では、正確に解釈するのは難しいかも知れませんが、

なんとか理解出来なくもないでしょう。

 

では考えてゆきましょう。

 

結論から言うと、ここで言っている

「終わりの時」というのは、

終末の期間のことではありません。

 

 

このダニエル書は、ここでいう

「終わりの時」まで封印されています。

だだし、これまでにも述べてきた通り、

完全解釈は出来なかった、というだけで、

ある者たちは、ある程度は 解釈することを許されたということです。

 

そのことについては、

(新改訳2017)

「多くの者は《知識を増そうと》

《捜し回る》。」

 

(口語訳)

「多くの者は、

《あちこちと探り調べ》、そして

《知識を増す》でしょう。」

 

そして、ある程度とはいえ、

大きな苦難、そして、

ハルマゲドンの最終戦争の、

つまりヤハウェの堪忍袋の緒が切れるに至った内容を知り、

又、聖書預言の奥深さを痛感し、

ある意味、

(新共同訳)

「多くの者が《動揺する》でしょう。

そして、《知識は増す》。」

 

ということです。

 

つまり、ここで、「動揺する」者たち、というのは、

真理をある程度悟った者たちと言えるでしょう。

しかし、完全解釈したわけではなく、あくまでも、「知識が増す」程度だったということです。

 

 

もう少し具体的にいうなら、

終末の期間に入り、

ある者たちに、

(イザヤ書24章)

を通して、

ヤハウェからのインスピレーションが降り、真理の概要を知ることが許されました。

 

それからです。

 

まとめると、

 

「、、それは、ひと時とふた時、

そして半時が《過ぎるだろう》。

《さらに》」

ここから、《封印が解かれ》、

ある期間に突入した、ということです。

では次に、

同じダニエル書11章からも見てみたいと思います。

 

ダニエル書11章33~35節

(口語訳)

「民のうち

《賢い人々》は、

《多くの人》を

《悟りに至らせます》。

 

それでも、彼らはしばらくの間、

やいばにかかり、

火に焼かれ、

捕われ、

かすめられ

《などして》

《倒れます》。

 

その倒れるとき、

彼らは少しの助けを獲ます。

また多くの人が、巧言をもって彼らにくみするでしょう。

 

また《賢い者のうちのある者》は

《終わりの時まで》、

自分を

《練り》、

《清め》、

《白くするため》に

《倒れる》でしょう。

終りはなお定まった時の来るまでこないからです。」

 

(新共同訳)

「《民の目ざめた人々》は

《多くの者を導く》が、

 

ある期間、

剣にかかり、

火刑に処され、

捕らわれ、

略奪

《されて》

《倒される》。

 

こうして倒れる人々を助ける者は少なく、

多くの者は彼らにくみするが、

実は不誠実である。

 

《これらの指導者の何人》かが

《倒されるのは》

終わり時に備えて

《練り清められ》、

《純白にされるため》である。

まだ時は来ていない。」

 

(新改訳2017)

「民の中の

《賢明な者たち》は、

《多くの人を悟らせる》。

 

彼らは、一時は剣にかかり、

火で焼かれ、

捕らわれの身となり、

かすめ奪わ

《れて》

《倒れる》。

 

彼らが倒れるとき、彼らへの助けは少なく、

彼らにくみする者には巧みなことばを使う者が多い。

 

《賢明な者たち》のうちには

《倒れる者》もあるが、

それは終わりの時までに、

彼らが

《錬られ》、

《清められ》、

《白くされるため》である。

それは、定めの時がまだ来ないからである。」

 

と書かれてあります。

 

これら3つの訳を読み比べると、

何となく理解出来るかも知れません。

 

では、新改訳2017年版と新共同訳から、もう一度、ダニエル書12章3節と、11章33節を比較してみましょう。

 

ダニエル書12章3節

(新改訳2017)

「賢明な者たちは大空の輝きのように輝き、

多くの者を《義に導いた》者は、

世々限りなく、

星のようになる。」

 

(新共同訳)

「目覚めた人々は大空の光のように輝き、

多くの者の《救いとなった》人々は

とこしえに星と輝く。」

 

ダニエル書11章33節

(新改訳2017)

「民の中の賢明な者たちは、

多くの人を《悟らせる》。」

 

(新共同訳)

「民の目ざめた人々は多くの者を《導くが》」

 

お分かり頂けたでしょうか。

 

《義に導いた》

《救いとなった》

:::::::

《悟らせる》

《導くが》

 

よく似た文章ですが、日本語訳でも、違いが分かると思います。

 

では、次回から、ダニエル書11章の解説に入ります。

この預言は、yahweh-ksrg's blogさんの方から更新されている

「三日半」と、深い関連のある内容です。

又、イエスが語られたタラントの譬(たとえ)とも関連があります。

 

では、その奥義に迫ってまいりましょう。

 

 

次回は、

「5つの事とは?」

《高次元とのコミュニケーション》

【最新解釈版】(1)

を更新予定です。

このシリーズの目的は、一人でも多くの方々が、ヤハウェとの親密な関係を培う為に役立てて頂くことです。 

 

最後に、聖書の主旨は、

ヤハウェのご計画や目的に関する理解を得たいかどうか、

そして、その理解を得て、

ヤハウェの御旨を行いたいかどうか、

および真の救いを得たいかどうか、144000人級であるならば、

高次元への希望を、

つまり、高次元での全ての報いを得たいかどうか、

個人個人が、

それらを望む者になるかどうかです。

もし 関心がなければ読む必要もないでしょうし、

正確な知識を学ぶ必要もありません。

勿論、ヤハウェが望まれることを実践する必要もないわけです。

ヤハウェはイザヤに次のように言われました。

このような人々を御自分のもとに集めたいと望んでおられます。

イザヤ書25章9節

(新改訳2017)

「その日、人は言う。

『見よ。この方こそ、

待ち望んでいた

私たちの神(*エロヒム)。

私たちを救ってくださる。

この方こそ、私たちが待ち望んでいた主(*ヤハウェ)。

その御救いを楽しみ喜ぼう。』」

 

そうです。

『その御救いを楽しみ喜ぼう。』

ということです。」

 

 

yahweh-ksrg's blogさんの方からは、

聖書の最新の解釈記事が定期的に更新されています。

https://yahweh-ksrg.hatenablog.jp/about