【ヤハウェのみ旨 保存版 ⑥】《ヤハウェはすべての人が救われることを望んでおられる》

今回は、まず、口語訳聖書の、

テモテへの第一の手紙 2章4節の聖句を考察したいと思います。

 

(口語訳)

「神は、すべての人が救われて、

真理を悟るに至ることを望んでおられる。」

 

と書かれてあります。

 

この訳だけを見ると、

「真理を悟るに至ること」

イコール

「救われ」ること。

 

と解釈してしまいがちですが、

果たしてそのようなメッセージを伝える為の聖句なのでしょうか。

 

 

実はこの訳し方なのですが、

 

海外の訳の多くは、

このようなメッセージを伝えるようには訳されていません。

 

 

これは、日本語独特の文法ゆえであると思います。

 

つまり、先程の訳の

上の文章と、

下の文章を逆にして見ると、

 

「神は、すべての人が、

真理を悟るに至り、

救われることを望んでおられる。」

 

となります。

 

こちらの方が自然ではないでしょうか。

 

では、《真理を悟るに至る》

このような状態になるなら、

必ず救われるのでしょうか?

 

確かに、《真理を悟るに至る》

そうした状態になるならば、

救われる可能性は高くなるでしょう。

 

しかし、人間には、自由意思が与えられています。

最終的に、ヤハウェに仕えるかどうかは、最後まで分からない、ということになります。

 

事実、堕天使 悪魔サタン ルシファーは、

完全な御使いケルビムで、

真理を悟るに至る、と言えるほど、神の御言葉に精通していました。

 

アダムはどうでしょうか?

完全な人間であり、真理を悟るに至る、と言えるほど、

ヤハウェから個人的に教育を受けていたのです。

 

にも関わらす、両者共、故意に、

ヤハウェから離れました。

何が原因だったのでしょうか。

その点は後でまとめるとして、

 

では、他の訳し方からも分析してみましょう。

 

(新共同訳)

「神は、

すべての人々が救われて

真理を知るようになることを望んでおられます。」

 

(新改訳2017)

「神は、

すべての人が救われて、

真理を知るようになることを望んでおられます。」

 

と、このように訳されているわけです。

 

先程と同じように、この二つの訳も、上の文章と下の文章を、

逆に置き換えると、

「神は、

すべての人が真理を知り、

救われることを望んでおられます。」

 

とこのようになるわけです。

 

真理を悟るに至った者ですら、

最後まで分からないのであれば、

ただ、真理を知るだけで救われる、というのは、かなり無理があるでしょう。

(*だだし、ここで「悟るに至る」と訳されているギリシャ語は、

他の訳で「知る」と訳されているように、ようするに、「理解する」という意味にすぎない、ということです。

確かに日本は、仏教国なので、

「悟る」というと、

なにかを「極めた」

或いは、「到達した」などという

イメージがあるかも知れませんが、

特に、口語訳などで、「悟る」と訳されている語は、大抵「理解する」という意味のことだと覚えておくとよいかも知れません。)

 

では、原語解釈的には、この聖句をどのように理解すればよいのでしょうか?

「神は、様々な人々が、

真理の正確な知識を実践し、

救いを望む者になって欲しい、

これこそ、神の御旨である。」

 

このように解釈出来ます。

 

実際に、パレスチナ地方で読まれているある聖書を、日本語に訳すると、

このように訳せる聖書もあります。

 

結局は、その人が最終的に、

何を望むのか?

ということです。

 

✍️

ヤハウェへの愛や隣人への愛を着実に育んでいれば、

更に、ヤハウェへの感謝、愛着心、崇敬の念、信仰、信心、敬虔さ、

忠実、忠誠心、忠節、

更に、敬虔な畏れを、

ヤハウェに惹かれているゆえに、

好かれたい、

嫌われたくない、

という心からの敬愛とも言える気持ちを育んでいるなら、

 

もう一度書き記したいと思いますが、

「神は、

様々な人々が、

真理の正確な知識を実践し、

救いを望む者になって欲しい、

これこそ、神の御旨である。」

 

この言葉の真意が理解出来るはずです。

聖書の正確な知識を実践し、実践し、実践するなら、その経験から、ヤハウェの偉大な愛と知恵と義と力を痛感するはずです。

そして、自らの自由意思でヤハウェに仕えたい、と望むこと、

 

これこそが、

今回のヤハウェのみ旨です。

 

この解釈は最新の解釈に基づいています。

ヤハウェが私たちに、この奥深い真理を、このように分かりやすく教えて下さいましたことを

心から感謝したいと思います。

 

yahweh-ksrg's blogさんの方からは、定期的に、聖書の最新の解釈記事か更新されています。

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