「本日の聖書の言葉」③《詩編119編57節》『ヤハウェは私に与えられた分です』
今回は、詩編119編57節の詩編作者の言葉から、ヤハウェについて考察してゆきましょう。
まず、詩編119編57節の口語訳には次のように訳されています。
(口語訳)
ヘス
(*別訳では、「ケト」「ヘート」
新共同訳では、「ヘト」
意味は、ヘブル語の数字の「8」を意味しています。
因みに、
1 →「アレフ」
2 →「ベト」
3 →「ギメル」
4 →「ダレト」
5 →「ヘー」
6 →「ワウ」
7 →「ザイン」
8 →「ヘト」
9 →「テト」
10 →「ヨド」
です。
本文の意味との深い関係は御座いません。)
「主は わたしの受くべき分です。
わたしは あなたのみ言葉を守ることを約束します。」
(新共同訳)
「主はわたしに与えられた分です。
御言葉を守ることを約束します。」
と訳されています。
意味深な言葉だと思われないでしょうか?
色々な説がありますが、
明確に誰、と分かっているわけではありませんので、
今回は名前は控えさせて頂きます。
さて、この119編の筆記者は、
(口語訳)
「主はわたしの受くべき分です。」
(新共同訳)
「主はわたしに与えられた分です。」
と言い切ることが出来たほど、
ヤハウェのことを理解し、愛し、
慕い、敬愛していたことが分かります。
では、この部分をどのように解釈すればよいのでしょうか?
この「受くべき分」とか
「与えられた分」と訳されている
ヘブル語は、
幅広い意味を持つ語で、
原語から解釈すると、
↓
「分け与えられたもの、
分け前、受け分、
ヤハウェから与えられる身分、
能力、責任、成すべき務め、」
等と解釈することが出来ます。
興味深いことに、新改訳2017年版を見ると、
(新改訳2017)
「主は私への《割り当て》です。
私はあなたのみことばを守ると
申し上げました。」
と訳されています。
《割り当て》
恐らく、ヤハウェから与えられた責任や能力、成すべき務めという意味の部分に注目して訳されたのでしょう。
しかし、考えてみて下さい。
簡潔にいうなら、
↓
「ヤハウェは私に与えられた
プレゼントです。」
ということです。
世界には様々な神々が崇拝されていますが、
これほど近づきやすい神が一体どこにいるでしょうか?
キリスト教の中でさえ、
天の父、ヤハウェの御子が
イエス(様)なのです。
聖霊(様)なのです。
天の父は、ご自身の御子を(~様)と呼ばせたいのでしょうか?
ご自身の霊の一部を、(~様)と呼ばせたいのでしょうか?
本日の聖書の言葉を考察する限り、
そのようなことはあり得ないと、
皆様も思われないでしょうか。
今回の詩編119編の筆記者は、
「ヤハウェは自分に与えられた
プレゼントです。」
と言えるほど、
ヤハウェと親しい関係を培っていたのでしょう。
事実、ヤハウェは、ご自分に仕える者たちに、
強力な愛、
知恵、
義、
そして力を与えて下さいます。
ご自分に仕え、ご自分が与えることの出来るものを、最大限に活用してほしい、と望んでおられます。
ぺテロの手紙 第一 4章11節には、次のように、書かれてあります。
(新改訳2017)
「語るのであれば、
神のことばにふさわしく語り、
奉仕するのであれば、
神が
《備えてくださる力によって》、
(*別訳
↓
「神が備えて下さる霊に頼る者として」)
ふさわしく奉仕しなさい。、、、」
となっています。
そのヤハウェの霊的な力について、イザヤは次のように述べています。
イザヤ書40章28~31節で、次のように書かれてあります。
(新共同訳)
「あなたは知らないのか、
聞いたことはないのか。
主(ヤハウェ)は、とこしえにいます神
地の果てに及ぶすべてのものの造り主。
倦(う)むことなく、
疲れることなく
その英知は究めがたい。
疲れた者に力を与え
勢いを失っている者に
大きな力を与えられる。
若者も倦み、疲れ、
勇士もつまずき倒れようが
主に望みをおく人は
新たな力を得
鷲のように翼を張って上る。
走っても弱ることなく、
歩いても疲れない。」
一人でも多くの方々が、ヤハウェに導かれることを祈っています。
因みに、話を詩編119編57節に戻しますが、ある英語に翻訳された英訳聖書は、
次のように訳されています。
興味深かったので、
最後にお伝え出来ればと思います。
「Yahweh is my everything .」
↓
日本語直訳では、
↓
「ヤハウェは
私のすべてです。」
この訳し方も間違ってはいません。
ものすごくシンプルで、
黙想次第では、色々な発見があるかも知れません。
是非、祈りのうちに黙想なさってみて下さい。
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